MacBook Pro、MacBook AirにWindows 7だけをインストールする手順

プログラミングと関係ないですが、大いにハマったのでまとめておきます。
(費用がかかる工程があるので、ひと通り読んでから試してください)


DVDやUSBメモリのかたちでインストールディスクが付属していれば、それでブートしてディスクユーティリティを起動し、内蔵HDDからOS Xのボリュームを消去してWindowsをインストールすればよいだけです。


ただ、MacBook Pro/Airの最新モデルにはインストールディスクが付属していません。代わりにリカバリー用ユーティリティが用意されています。Command+Rキーを押下しながら電源を入れるとリカバリー用ユーティリティにアクセスでき、OS Xを修復インストールできるようになっているからです。


このリカバリー用ユーティリティは非常にスマートで、内蔵HDDを交換するなどしてOS Xのボリューム(Macintosh HD等)が存在しない場合には、インターネット経由でOS Xをダウンロードしてインストールしてくれます。


しかしながら、このリカバリー用ユーティリティでブートした場合、ディスクユーティリティを使用することはできますが、内蔵HDDのボリュームを操作することはできません。つまり、OS Xのボリュームを消去することができない(Windows"だけ"がインストールされた状態にすることができない)のです。

手順


1. OS X Lionのインストールディスクを作成する
2. Windowsデバイスドライバーを外部メディアに保存する
3. 内蔵HDDのOS Xボリュームを削除する
4. Windows 7をインストールする

1. OS X Lionのインストールディスクを作成する


意地でもWindowsだけをインストールしたい場合は、OS Xのインストールディスクをなんとかして作成しなければなりません。作成手順は次のURLに詳しく書いてあります。


(参考)Mac OS X Lionのリカバリディスクを作成する vayu


要約すると、App StoreOS X Lionを購入(2,600円)するとダウンロードできる『OS X Lion インストール.app』というファイルから、インストールディスクのディスクイメージを取り出し、USBメモリやDVD-Rに書き込みます。


このようにしてインストールディスクを作成すれば、DVDドライブからブートし、ディスクユーティリティを使って内蔵HDDのOS X用ボリュームを消去することでできます。


ただし、内蔵HDDのOS X用ボリュームを消去する前にWindows用のデバイスドライバーを用意しておかなければなりません。デバイスドライバーがないと、MacBook Pro/AirWindowsをインストールしてもまともに動作させることができません。

2. Windowsデバイスドライバーを外部メディアに保存する


Windowsデバイスドライバーは、OS Xにバンドルされている『Boot Camp アシスタント』というアプリケーションを使ってAppleからダウンロードし、USBメモリやDVD-Rに書き込みます。


手順としてはFinderでアプリケーション→ユーティリティの中からBoot Camp アシスタントを起動します。『最新のWindowsサポートソフトウェアをAppleからダウンロード』にチェックを入れて『続ける』、書き込むメディアの種類を選択して『続ける』、です。


ちなみにさっきから『デバイスドライバー』と書いていますが、要はBoot CampでWindowをインストールしたときに使うBoot Camp Toolsのことです。

3. 内蔵HDDのOS Xボリュームを消去する


さて、いよいよOS Xボリュームを消去します。Optionキーを押下しながら電源を入れ、起動ディスクを選択する画面になったらDVDドライブに作成したインストールディスクを挿入します。読み込みを少し待つと、画面にDVDのアイコンでMac OS Xが追加されますので、それをダブルクリックし、そのまま数分間待ちます。


しばらく待つと、OS Xのインストールユーティリティ画面が表示されます。最初に使用する言語を選択し、次に表示されるメニューから『ディスクユーティリティ』を選択し、起動します。


ディスクユーティリティが起動したら左サイドバーから内蔵HDDを選択し、右ペインのタブから『パーティション』を選択し、次のとおりに設定します。

  • ボリュームの方式:1パーティションを選択
  • 名前:空欄(空き領域)
  • フォーマット:空き領域
  • サイズ:そのまま(最大)
  • オプション...:マスター・ブート・レコードを選択


(参考)MacをWindows専用に


上のとおり設定したら『適用』をクリックします。
プログレスバーが表示されますが、すぐに終わります。終わったらディスクユーティリティを終了してOptionキーを押下しながら再起動します。

4. Windows 7をインストールする


Optionキーを押下しながら再起動したので、また起動ディスクを選択する画面が表示されます。DVDドライブからインストールディスクを取り出し、Window 7のインストールディスクを挿入します。すると『Windows 7』が選択できるようになりますので、ダブルクリックします。あとは普通にWindows 7のインストールウィザードに従ってインストールするだけです。


なお、MacBook ''Air''はDVDドライブを内蔵していませんので、DVDドライブをUSB接続する必要があります。ずっと昔に購入したバッファローのDVSM-X1216U2というDVD-RWドライブを接続したところ、そのドライブではWindow 7のインストールディスクからブートできませんでした。Apple純正のMacBook Air Super Driveを使用したら問題なくブートできました。何か対応規格のようなものがあるのかも知れません。


以上です。